大学の時の、ある先生の話を思い出します。
「いくら美味しいご飯でも、一緒に食べる人との関係が悪かったら、美味しく感じない。
しかし仲が良い人とだったら、多少不味いご飯でも、『不味い不味い』と笑い合いながら、なんとか食べられる。」
という感じの話。
そこから私は、授業よりも学級経営に重きを置いたコースに進みました。
かといって授業を疎かにしているわけではありません。
ただ毎回の授業を、フルコースのディナーのように、あれもこれも盛り込んだものにするのではなく(豪華な料理も毎日じゃ飽きちゃうし…)、
ごはんとみそ汁、漬物的な、素朴な美味しさ、安心感のある授業を極めようと思っているわけです。
目指す方向が違うだけ。
気付けば普段の食生活まで、そんな感じになっちゃってます笑
「密」になりたい子供たちが、「密」になれない今の状況、
そんな彼らとの思いをやり取りするツールとして、今年は「振り返りジャーナル」に取り組んでいる、ということを、以前記事にしました。
「振り返りジャーナル」ともう一つ。
こちらはずっと取り組んでいることですが、
「クラス会議」
議題を決めて、それについて話し合ったり、
見つけた誰かのいいところを発表したり、
初回は、いくつかレクをした後、
「学校が再開になって、1ヵ月が経っての想い」を共有しました。
なかなか話し合い活動をするのは難しいと思っていましたが、
広い特別教室が空いており、距離を取って円がつくれました。
「家で勉強をしていた時はなかなか集中できなかったけれど、学校でみんなと勉強したら集中できた」
「みんなと遊んだり話したりできてよかった」
そんな声が聞かれました。
やろうと思えば勉強は家でもできます。
休校中、塾がオンラインで始まったという子もいましたが、
扱い方に慣れていなかったり、
なかなか質問がしづらかったりしたそうです。
一部の子は、家で予習をどんどん進めていました。
しかし大多数の子は、なかなか家では集中して勉強できない、
これが現実なのだと思います。
それが悪いということではなく、
その状況をどう生かすか、です。
家でもどんどんできる子は、今でも引き続き予習を進めながら、
学校では、理解しきれなかったところを復習したり、
教えてあげたりしながら更に理解を深めています。
トップランナーの走る姿に触発され、
家ではなかなか集中できないという子も、
学校では集中して取り組んでいます。
感染するリスクのある学校にわざわざ来ているのですから、
とるべき対応はとりつつ、
いかに学校で過ごす時間を充実したものにできるかだと思います。
互いの想いを共有し合うことで、
子供たちから自然と笑顔が出てきます。
物理的に距離を取る中で、
心までもが離れてしまったと感じているようです。
きっとこうした想いを抱いている子は多いでしょう。
その心のつながりを復活させるため、
例年以上に「クラス会議」が大いに機能しています(^^)
想いを共有し合ったら、
クラスの雰囲気が変わりました。
これは言葉では上手く説明できません。
やって、感じてください笑
おもしろおかしくやるんべぇ♪