おもしろおかしくやるんべぇ~ゆとり世代も悪かねぇ~

THEゆとり世代。さとり世代とも言われる世代「ふたば」の見方や考え方、そして日々の学びをまとめたブログ。

会社員の教科書を読んでみた話。

 

今回読んだ本はこちら。

 

なぜか前から田端さんをTwitterでフォローし、時々ツイートを読んでいました。

言い方は厳しいけれど、結構大事なことを言っているなぁと。

 

www.futaba1107.com

 

ZOZOの元社長、前澤さんに声を掛けられ入社し、前澤さんが社長を退くとともに退社した田端さん。

 

前澤さんに対しても、田端さんに対しても、ZOZOに対してもいろいろと話題があり、賛否両論です。なのですべて肯定、賛成しているというわけではありません。

 

 

ただどんな考え方をしているのか、生き方をしているのかは気になります。

 

今回、田端さんが「卒論と思って書いた」とおっしゃるこの「これからの会社員の教科書」。別に私は会社員ではないですし、なるつもりもありませんが、そこから何か学べることはないだろうかと思って読んでみました(^^)

 

 

 

プロは勝負どころでは休まない

田端さんも欠勤や遅刻はあるそう。ただ「ここ一番の勝負所」では決して休まず遅刻しない。たとえ体調が悪くとも。

というより「ここ一番の勝負所」を見極めることができ、そこでベストを尽くせるよう調整できることが、プロとして必要な条件なのだろうなと思います。

 

仕事を振られた時に確認すべきこと

それは仕事を依頼された時に、その「ゴール」と「制約条件」(使える費用、納期までの期間、動員可能な人材等)をセットで聞くことができること。

 

仕事を振られるというのは、サッカーで言えばパスを回されたということ。今の試合状況が分かり、どうすべきかが明確になってこそ動ける。ただボールをもってやみくもにフィールドを走り回って「仕事をした」と勘違いしてはいけない。

 

彼を知り己を知れば百戦殆うからず、ってことかな。

 

また、頭脳労働は「どちらかを立てればどちらかが立たない」というトレードオフの関係になっているそう。

「ゴール」は明確になったとして、そこに向かう方法はいろいろとある。同時にはしないこともある。その時にぞれぞれのメリットデメリットを考え、優先して考えるべき項目に沿って判断し実行すること。

 

 

この章で一番なるほどなぁ、面白いなぁと思ったのは、仕事を丸投げにされた時のこと。自分が考えたのに、決裁者が上司の名前になり、上司の実績になってしまう、ということはよくあること。ただ仕事を丸投げにされるということは、「自由を与えらえた」ということ。実はとても美味しいこと。

確かに成果は上司のものになるかもしれないが、逆に言えば失敗したり問題が生じたりしたときには上司の責任になる。普段できない新たなチャレンジができる。そういうチャンスを生かしてこそだなぁ。

 

メールの返信はなるべく早く

返事を遅らせることは、ずっとボールを持っているのと同じ。その時間の「コスト」を考えなければいけない。

すぐに返事ができるか、動けるかで「仕事の基礎体力」が分かる。早く返事ができるということは、それだけ日頃から頭の中で準備ができているということ。軍隊ではこの準備ができていることを「即応性」というらしい。攻められたときに即座に反撃できるか。

 

「仕事の基礎体力づくり」 精進します!

 

ファクトとオピニオンを区別せよ

情報が「曖昧な段階での状況報告なのか、決定した後の確報なのか」「自分の解釈が入った意見(オピニオン)なのか、客観的な事実(ファクト)なのか」をきっちりと区別すべき。

基本的に決定前の情報をむやみに共有するのはNG。ただし、ネガティブな反応が想定される場合に、そのダメージを最小限におさえるために決定前の段階で関係者に連絡するなど、事前の情報共有が必要な場合もある。ここをよくわからずにうっかり漏らしてしまうと、決まる前から抵抗勢力に反対されて、通るものも通らなくなる。

 

「何が動かぬ岩盤なのか」を把握することが、それを基盤にして、次の行動を考えるうえで決定的に重要。そのために、ある情報を聞いたときに、それが「ファクト」なのか「オピニオン」なのかを区別する癖をつけること。

 

上司への質問は「クローズドクエスチョン」で

クローズドクエスチョンをするためには、自分なりの「仮説」を絞り込んでおく必要がある。「〇〇が△△なので、これから□□します。他にも☆☆を… よろしいでしょうか?」と、自然と質問が具体的なものとなる。

反対に上司になったときは、部下に対して「オープンクエスチョン」で聞く。それが部下の成長にもなる。

 

「誰でもできる仕事」にこそチャンスはある

飛び込み営業や電話営業など、誰でもできる仕事にこそチャンスは眠っている。ほとんどの人が手を抜いているから。そういう単純な仕事ほど、上司の期待値を超えてやる。超えればそれが自分のオリジナリティになる。創意工夫と仮説検証の宝庫。

オリジナリティと言っても奇抜なことをやるわけではなく、あくまで上司や顧客が求めるものを超えるということ。

 

単純作業の積み重ねが「迫力」に変わる

特に若いうちは単純作業は絶対に必要。「これは単純作業だから」といって無駄を排除していくと、残るものは食べ物で言うと「サプリメント」や「流動食」みたいなものだけ。仕事の効率だけを重視していくと、魂の宿らないアウトプットになってしまう。

若いうちは「何が無駄か、無駄でないか」すら分からない。その中で「現場体験」が身体性と暗黙知になっていく。単純作業に好奇心を持てないとしたら、その業界が向いていないということ。

 

これはそうだなぁ。ただ効率性、コスパを求めるのではなく、そこで生まれた余白を何に費やすか。費やすことは一見無駄なようなことにも見えることが多いけれど、無駄なことが後に生きてくることもある。というより、効率性だけではつまらないな。

 

ビジネスの本質は「人と人」

先輩や上司の仕事を徹底的に「観察」すること。大切なのは「言葉」よりも「文脈」と「関係性」。「今はどういう文脈なのか」を見極められることが大切。相手にとっては「何を言ったか」よりも「誰が言ったか」の方が重要。役職が上にいくほど、こうした文脈の世界になっていく。

 

本当のことを言っているかどうか、本気なのかどうか測るには、提案書の内容よりも相手の目を見たほうがいい。「ビジネス」といっても、皮をはがせば「人と人」の関係。

 

新人が会議で期待されていること

まず会議は必要最小限にした方がいい。あくまでも会議は手段。その会議がどういう目的で行われるのかを考え理解することが大切。会議の目的に応じて、発言すべきかどうか見極める。

 

「意思決定」が目的の会議では、決定されるまでは自由に議論してもいいけれど、ひとたび結論が最終決定されたら、その結論にはきちんと従うこと。組織としての意思決定は、そこにいる以上、絶対。従えないのなら辞めた方がいい。

 

出世のいちばんの近道は「議事録」

記録に残すというのは、いろいろな影響力を読み手に与えることができる。もちろん言ってもないことを書くのはNGだが、切り取り方次第でいくらでも印象操作できる。このように、議事録には必ず誰かの意図が入る。ニュートラルな議事録などなく、「誠実で平等な文章」ではなく、「誰かの目線で、何らかの意図をもって書かれている文章」くらいに思っておいた方がいい。

歴史を見ても「議事録を書く」ことは権力者の特権。政治もビジネスも、大きな組織での意思決定においては、「実際にどうだったか」よりも「何が文書に記されたか」の方が事後的には重要。

 

「正しい意見」が通るとは限らない

実現したいなら、それなりの「段取り」が必要。事前にどれだけ準備できるか。根回しとは、事前に懸念点を把握し、反論への対策をしておくための予習。もっと慎重に進めたい場合は、予め懸念点をつぶしておく、つぶせる対応策にめどが立つまで会議にかけない、というのもある。ただし徹底的に根回しをすることで、企画や提案の角が取れて丸くなり、つまらないものになっていたり、出遅れてしまうこともある。根腐れにならないよう、さじ加減を考えて行うこと。

 

根回しについてはすごく参考になりました。

 

会社は学校ではない

学校では試験前に先生に、今度のテストの内容を聞きに行くのは卑怯だと思われる。不正になる。しかし会社にはそんなルールはない。本気で勝ちたいのであれば、プレゼン前に審査員に意見を聞いてもいい。こうした行動を卑怯だと思ってしまうのでは、学生気分が抜けていない。

相手もさすがにフェアじゃないと自分の信用を失うようなことはしない。むしろ「熱心な人」だと思われて、相手も悪い気はしない。法律やルールは守るべきだが、みんなに開かれたチャンスを最大限に活用するのはビジネスで勝つうえで常識。

 

おっさんはメンツが8割

上昇志向の強い人は、使えるものは何でも使う。だからと言って直接、意思決定者にアプローチしてしまうと、現場や窓口の人のメンツをつぶしてしまう。意見は通っても、現場が動かなければ上手くいかない。

情報は伝えても減るものではない。だからこそ「誰に、いつ、どのように」伝えるか、その「順番」と「文脈」が重要になってくる。

 

派閥争いの潮流を読む

本当にできる営業マンは、キーパーソンに食い込みながらも、保険をかけるという意味で別の派閥やライバルとも距離感を上手く保っている。一人だけに気に入られてズブズブになってしまうと、その人の勢力が弱くなったときにセットで追放されてしまう。こうしたバランス感覚が重要。

 

勝つことと、自分が目立つことのバランス

チームの顔ぶれを見た時に「相対的に欠けている部分」を探すこと。そして「自分が補えそうな部分」を見つけること。自分のポジショニングができたら、そこを伸ばしていく。自分のスタイル・強みで勝負しチームに貢献していくことで、だんだんと持ち味が出てきて、自ずと試合に呼ばれるようになる。

 

ロジックで勝てると思っている奴は0点

もちろんロジックは大事。しかし結局ビジネスは人間のやっていること。ロジックはあくまで材料のひとつでしかない。代替案なしに他人の揚げ足取りだけをするような、無駄に意識の高い新入社員は、それが考え方のクセ、基本スタンスになってしまっているので、早めに治さないとどんどん「ただのめんどくさいやつ」になってしまう。

 

業界の「うわさ」に気をつけろ

同業者のコミュニティで評判が下がるようなことはしないこと。仕事で大前提として大切なのは、なによりも「倫理」。いくら精神的に追い詰められても不正はダメ。盗作はダメ。法律的にどうこう以前に、倫理観の欠如は同じ業界の、同業者の中で評判がガタ落ちする。

 

プロになるということは、自分なりに「倫理とは何か」を考えておかねばならない。倫理との葛藤のない仕事は、いずれ機械化される。人工知能で容易に判断できるものはすぐにAIが担うようになる。そうではなく、最後は誰か生身の人間が責任を引き受けて、結論を決めないといけないような、そういう仕事にこそ価値がある。そこではその人の「人間力」が問われる。

こうした葛藤が生まれてきたら、プロフェッショナルへの第一歩。

 

 

 

 

他にもなるほどなぁと思ったことがたくさんあるのですが、ここに記すのはどうかなと思うこともあり、あとは自分の中にしまっておき、行動に移していきたいと思います。

 

 

 具体的なこと、ノウハウ的なことが多く書かれていましたが、

あとがきに田端さんの考えが表れていて、それがまた良いです。

 

 

 

結局、きみが死ぬときにどう思っていたいか

 

 

 

おもしろおかしくやるんべぇ♪