待ちに待った新学期のスタート。子供たちはどうだろう。「久々でだるいなー」という人もいるだろうし、「さすがに暇で…」始まって嬉しい人もいるだろう。いろいろな子たちがいるのだから、今週は様子を見ながらゆっくりとね(^^)
なんて言ってられません!
なにせあと約50日しかないのです。その頃には一つ上の学年として見られても遜色ない状態になっていないといけないわけですから。
ではどうするか。それは普段通りの授業をなるべく早く始めることです。ゆっくりとスタートするのも悪くはないですが、ならばいつエンジンの回転が2学期の水準に戻ればいいのでしょう。気づいた頃にはもう週末。翌週には回転数がダウンしています。
ならばぐっと回転数をあげてしまって、週末に向けて「いのちをだいじに」、ちょっとスロットダウンしていくくらいがちょうどいいように思います。
本当ならば始業式の今日にも授業をしたい。教師は授業が勝負ですから。ただ今日は時間も足りないので、冬休みのことを話したり、掃除をしたり、係や目標を考えたり…そんなこんなで終わってしまいした。ところがそれでも意外と時間が余るものです。漢字スキルがあれば1ページ分は終わっていたでしょう。計算スキルの「2学期の復習」の部分はできていたかな。
確かに始まったことに乗り気でない子もいると思います。その反面、やる気もりもりの子もいるはずです。ならば今やる気に満ち溢れている子ががんばって、まだ休みモードの子をフォローしてあげられるくらいの存在になれたら、それほど素晴らしいことはないと思います。褒められることも増え、肯定感も上げてやれます。がんばりすぎて疲れたら、今度はスロースタート派がフォローしてあげる。こうなればどちらの良さも生かすことができます。
ゆっくりなペースに合わせるのが優しさと思っていた時期もあります。でもスタートダッシュを切りたい子にとっては逆効果なわけです。それも知っておく必要があります。あとはスタートの切り方はみんな違うということを互いに理解し、フォローし合える。そういう環境や雰囲気があると、子供たちはのびのびと力を高めていけます。自分のことだけでなく、他者のことを考えられるようにもなります。そもそも早くスタートダッシュを切りたい思いの背景には、「早くスタートを切って誰かの役に立ちたい」という意識が隠れている、なんてことも考えられるわけです。
さぁ、明日から早くスタートダッシュを切りたくなったのではないでしょうか。
ただ教師は「いのちをだいじに」の選択肢ももっておく必要があると思いますよ。
最後に
一番最悪な選択肢は、もちろん、「めいれいさせろ」ですね。