この1週間、これまで以上に徹底的に「見」ました。
前にも同じようなことを書いたことがありますが、
やはり教科書を使って、「普通の」学習に取り組むとき。
この時が一番クラスとして一気に動き出すなぁと感じます。
今までは最初に当番を決めて、目標を立てて、夏休みの思い出を話して、
そこから徐々に学習を始めていくのがいいと思っていましたが、
むしろ少しでも早く学習を始めて、1週間の中で隙間の時間にこういったことに取り組むようになりました。
家族の在り方が変わり、過ごし方が全く違うのですから、夏休み中のことに触れるのはすごく気が引けます。個々に「どうだった?」と聞く程度。
どこか旅行などに行っていれば、そういう話は始業式の前にはもうしています。それで十分なのではないかと思いました。
大きく分けて、夏休み明けの子どもには2タイプいます。
「心機一転、2学期頑張るぞ派」と「あーあ、夏休み終わっちゃった派」。
夏休みってみんなにとっていいものというわけではありません。
夏休みなんてなくていい、と思う子もいます。
そういう子からすれば、早く普段通りの学習が始まってくれたほうが嬉しいんです。
こういう子たちが2学期のスタートに火をつけてくれます。
私もその火に助けられたことがあります。今年はこっちもメラメラ燃えてますけど。
しかし、来週再来週くらいにちょっと疲れが出てくるのではないかと思います。
そうしたタイミングで、後者の子が活躍し出します。上手くバランスがとれているんですね。
その時、後から頑張りだす子ばかりに目が行ってしまいがちですが、それには今スタートの段階で火をつけてくれている子がいるからです。クラスの中の誰でしょうか。よく見ておかないと気付きにくいし忘れてしまいがちです。このことを記録しておくだけでも、もう所見に書けるようなその子の良さが1つ増えます。
算数はたし算とひき算の筆算の単元から始まりました。
百の位まで増えて、繰上りや繰り下がりの回数が増えるパターンです。
しかし筆算自体は1学期によくできてきて、夏休み中に復習も良く頑張っていました。
基本がほぼできている中で長々と説明を聞くのも退屈だと思うので(特に夏休み明け)、今回は1時間そっくり委ねました。そうしたらこれがまた素晴らしい。
計算の仕方をまとめ説明するのが、とても上手になっていました。そして計算自体も良くできていました。
昨日の帰り、さようならをして玄関に向かう子どもたちの会話がふと耳に入りました。
「バイバイ!また来週もがんばろうね!」
『学び合い』は受け身ではなく、主体的に学びます。
主体性が発揮されることで、子どもたちの心に火がつくのかもしれません。