今回読んだ本こちら。
自己矛盾劇場 ―「知ってる・見えてる・正しいつもり」を考察する
- 作者: 細谷功
- 出版社/メーカー: dZERO
- 発売日: 2018/12/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
読書のすすめで購入した本の一冊です。
「自分の頭で考えよう」
→ という言葉をきっかけに考え始めるのは、本当に自分の頭で考えていると言えるのでしょうか。
「あなたのために言っている」
→ と言わなければならないのは、相手を変えようとして上手くいかない、自己の弁護のため。
「どうして分からないの」
→ そんなことを言って分かるくらいなら、とっくに分かっている。そもそも簡単に分かってしまったら、教える側の存在する意味がなくなってしまいます。
こんな風に、教育って「自己矛盾」だらけです。
自己矛盾をしないことの方が無理があり、難しいですが、これを知っておくだけでも違います。
子どもに対して伝える言葉や、自分自身の思考の仕方に気を付けようという意識が生まれるのではないかと思います。
「イノベーターを育てる」
→ イノベーターは育てるものではなく、勝手に育つもの。
「教育や学校は一世代上の価値観の押し付けという側面が大きく、そこに素直に従っていては世の変革などできません。」(p.128)
だから、世を大きく変える人って、中卒や高卒、もしくは中退なんて人が多いのかもしれないなぁ。
中卒より高卒、高卒より大卒。中退せずに卒業。
そうやって行けば行くほど、イノベーターが生まれにくくなってしまう。
丁稚奉公で学校に通えなかった経験が無ければ、松下幸之助のその後の活躍は無かったかもしれません。
安定している時代ではなく、変革の求められる時代では、枠にはまっていてはいけないんですね。(という枠にはまっていますが…)
おもしろおかしくやるんべぇ♪