おもしろおかしくやるんべぇ~ゆとり世代も悪かねぇ~

THEゆとり世代。さとり世代とも言われる世代「ふたば」の見方や考え方、そして日々の学びをまとめたブログ。

1年間『学び合い』で算数をやってみての、まとめの話。

 

いよいよ明日で2月が終わります。

そして2年生算数の教科書の内容も、明日でちょうど終わります。

ちょうどいいタイミングなので、これまでの学習の様子をまとめてみました。

 

 

 

基本的には、教科書配当の単位時間で進みました。

肝となる部分について「~について説明しよう」という課題が多かったです。

ただ技能を身につけることに重点化したいときは「~できるようになろう」にしました。

 

 

 

最初の頃は自分の言葉でまとめるということに慣れていないので、時間が掛かりました。

特に「時刻と時間」については、配当時間のわりに内容が多く、大変でした。

アナログの時計を読む経験も少なく、まず理解するので手いっぱいで、それをまとめて説明するというのはかなり苦労していました。

 

 

 

「たし算・ひき算の筆算」はいい感じでした。

 

私は最初に、筆算の技能を身につけさせるようにしています。

 

よく例題の一問についてじっくりと解き方を話し合う、という授業の展開がありますが、場合によっては時間内に終わらず、練習問題に進まないということがあります。

これでは筆算の仕方は説明できても、技能が身につきません。

 

筆算を間違えるパターンとして多いのは、初歩的な計算ミスです。

解き方が分からなくて、ではありません。

初歩的な計算ミスなら、繰り返し練習して、まずは定着させてしまった方が良いと思います。

 

とりあえず筆算ができるようになった後で、筆算の仕方についてまとめ、説明し合いました。

 

 

ということで、私は筆算についてはかなり教えています。

授業時間内に、問題プリントでいっぱい計算練習をさせています。かなり私主導。

そのうえで、分からないときは相談してもいいよと伝えています。私も教えに入っています。

 

ただ、単元の最後に筆算の仕方についてまとめる時には、なるべく自分の言葉でまとめられるようにね、と伝えました。

 

知識・技能はある程度授けることができても、思考力や表現力は授けられません。これは子どもたちが思考し表現する中で高まっていくものだと思います。なので、この時には介入はなるべく控えるようにしました。

 

 

 

そのあとの「長さの単位」についてもそうです。

 

1年生でやった直接比較や間接比較を思い出し、任意単位を用いての表現をしました。そして普遍単位へと、その必要性について考えながら学習を進められるようにしました。普遍単位を使う最初の単元です。こうしたことについては知っておいてほしいと思ったので、かなり私が教えました。

 

1cm=10mmという数量関係については覚えてもらうしかありません。いろいろなものの長さを測って、おおよその長さの感覚をつかんでもらうしかありません。活動の後に、その日の学習をまとめ、説明し合いました。それを繰り返しました。

 

 

 

次は「100より大きい数」です。

 

10円玉が10枚で100円。100円玉が10枚で1000円。

お金を例にすると、10のまとまりが10個で100、100のまとまりが10個で1000というのは、すぐに理解していました。ノートにまとめて説明することにも慣れてきていたので、この単元では、まとめもどんどん進みました。今までは教科書のことを写したのもが多かったのですが、「お金で考えると分かりやすいです。10円玉が~」という風に、まとめや説明の仕方に工夫が見られるようになってきました。

 

大きな数のたし算やひき算についても、「一の位の0を消して計算すればいい」ということは分かっていても、どうして「消して考えてよいのか」というのは子どもたちだけでは難しかったようです。

ただここでもお金を例に、「10円玉や100円玉の枚数を先に計算して、後から金額に直せばいいんだよ」というと、理解できる子が多かったです。

あとは理解した子たちが説明する中で、徐々に全体的に理解が深まっていきました。

 

 

 

1学期最後は「かさの単位」

 

この辺りから、学習の様子が変わってきました。

というのも、普遍単位の必要性や数量の表し方、そして測定する活動という単元の構成は「長さの単位」とほぼ同じだからです。

c(センチ)とd(デシ)の違いはあれど、考え方はほとんど一緒なので、私が説明しなくともどんどん学習が進みました。まとめに困ったときも、「長さの学習のまとめを見て思い出してごらん」と言うだけで分かってしまいます。予想よりも短い時間で単元の内容が終わりました。

 

 

 

そして1学期末の復習。

「100より大きい数」と「かさの単位」で浮いた時間があるので、まずは理解しきれていない様子だった「時刻と時間」。そして2年生でマスターしておきたい「たし算・ひき算の筆算」を中心に復習をしました。

 

問題プリントをひたすら解く子もいれば、今の1年生が2年生になった時に使えるように「教科書よりも分かりやすい説明書」を作ってまとめるような復習をする子もいました。

 

 

 

2学期の最初は「たし算・ひき算の筆算」

 

今度は式や答えの桁が増え、繰り上がりや繰り下がりの回数が増えました。

でも、基本的な筆算の仕方は同じ。それについては、1学期のうちに身に付けています。なのでほぼ教える必要なく進んでいきます。

まとめについても、最初はひっ算の仕方をイチからまとめていました。でもだんだんめんどくさくなってきたのか、「1学期にやったのと同じで、違うところは~」という風なまとめ方に変わっていきました。

自然と既習事項を活用しているわけです。すごいなぁ。

これまた時短にもなりました。かなり。

 

 

 

「三角形と四角形」

 

新たな用語が増えたので、私が教える内容や時間は多め。基本的には教科書通り。

感覚としては、「長さの単位」の時と似ていました。

 

 

 

2年生のメイン、「かけ算」

 

最初の、かけ算とはどういう計算か、については教えることが多かったです。

累加の考えで答えが求められることが分かれば、一緒にやるのは2と5の段もやれば十分で、あとは自分たちで九九を構成していけます。

教科書配当の時数の2/3くらいで済んだと思います。

 

浮いた時間はひたすら暗唱の練習に。

 

 

 

「長いものの長さの単位」

 

これは「長さの単位」と「かさの単位」の学習を生かして、ほぼお任せ。

 

 

 

1単元早く進み、「たし算とひき算の関係」

 

これはテープ図を使いながら、結構じっくりと取り組みました。

互いに問題を作って出し合ったりして、おもしろかったです。

 

 

 

これで2学期終了。学期末のまとめでは、九九の練習に、筆算の練習。

筆算については、互いに問題を出し合っていたら少しずつ難易度が上がっていき、桁が増えてしまいました。おいおい、これは3年生の学習内容だよ。

「教科書よりも分かりやすい説明書」として、「三角形と四角形」を取り上げる子が多かったです。新しく出てくる用語が多かったので、もう一度復習としてまとめておきたかったのかもしれません。

 

 

 

3学期の最初は「1000より大きい数」

 

これは「100より大きい数」を生かせばOK。

 

 

 

「はこの形」

 

ここでは「三角形と四角形」の学習が生かされます。

 

 

 

「かけ算のきまり」

 

「かけ算」の時に、「かけ算とはどういう計算か」ということを丁寧にやったので、この単元では、あまり説明する必要はありませんでした。

 

かつて、ひたすら九九練習に取り組んだ甲斐がありました。

ただ欲が出ます。

3年生で「かけ算の筆算」や「わり算」の学習があることを考えると、

もう少しパッと答えを出せるようになるといいなと思いました。

 

なので、「100マス計算」をたくさんやりました。

 

 

 

最後に、「分数」

 

折り紙チョキチョキ。楽しくやりました。

 

 

 

3月はまるまる2年生の復習に充てることができます。

「かけ算が3年生のわり算にもつながるんだよ」と言ったら、早速、自主学習でわり算に挑戦する子が出てきました。今ではあまりのあるわり算にも挑戦しだしています。

 

3年生の最初にもう一度出てくる「時刻と時間」

それに向けて、最後の最後に、攻略したい!!

 

 

 

ということで、

私の『学び合い』算数はこんな感じでした。

 

結構たくさん教えていますね。

知識や技能を授けることの多い単元は、特にです。

しかし一方的に教えていても身につかないですし、思考力や表現力は伸びません。なので、自分の言葉でまとめたり説明したりする時間を設けています。

最初は私の説明や教科書に書かれていることの真似が多いです。でも、別にそれでもいいと思います。

 

それは、その学習した内容を既習事項として、後の単元で使うことを見越しているからです。

 

2年生で学習する算数の単元、半分近くが被っています。

1学期に筆算。夏休みを挟んで、忘れかけた頃に2学期にもう一度。そんな感じ。

既習事項を生かしてその単元の学習をすることが、既習事項の復習にもなっています。

 

こうしていくうちに、私が説明する必要はどんどんなくなっていき、子どもたちの思考力や表現力がどんどん高まっていきます。そして時間がどんどん浮いていきます。

 

復習にじっくりと時間をとれます。そしてその復習の仕方のレベルも上がっていきます。

 

前1学年分の内容を分かっていれば、それは既習事項として多く説明しなくても済みます。

後1学年分の内容を見越しておけば、今身につけておきたいことに重点化できます。

 

 

一斉に指導した方が良いかなということは一斉に指導しますし、ここはあれこれ相談しながら考えたほうが良いかなということは、学び合っています。

 

どっちも大切。どっちもなきゃ成立しません。

学習内容や実態、状況で判断して、最適だと思う方を選択すればいいと思います。

 

 

その背景には、「一人も見捨てず、みんなで助け合い高め合おう」という想い。

 

 

一斉指導と学び合いは、どちらも不可欠な両輪。

『学び合い』は原動力、エンジンのようなもの?

 

 いや、それだと『学び合い』無しでは走れないことになってしまうから、違うな。

 

 

「○○に行きたい!」という想い、かな。

 

 

例えがよく分からなくなってきた(^^)

 

 

 

おもしろおかしくやるんべぇ♪