まとめの時期です。何をすればよいのでしょう。
とりあえず学年末のテストで一定の成果を出すことを目的と考えてみましょう。
でもなぜ学年末まとめのテストで成果を出さなくてはいけないのでしょうか。
子供たちは分かっています。「別に今更やらなくても、どうせ進級・進学できるし…」、「もうやったことなのに、またプリントたくさんやるの?めんどくさ」
昨日のブログで書いたように、なぜ勉強するのかというところまで掘り下げて考えてみます。
勉強は自分の力、可能性を高めるためにするものだと考えています。でも人間の意志はとても弱い。ダイエットをしたいなら摂取カロリーを控えたり、運動をしてカロリーを消費したりすればいいだけなのに、多くの人が志半ばで挫折。だからいつまでも新たなダイエット法が出てきて、ビジネスのターゲットにされ続ける。
思考も行動もシンプルにできている人は、そうはならず結果を出し続ける。意志が強く、こうした人は自分から勝手に進んで勉強する。
自分のために勉強することは、よほど意志が強くない限り続けられない。
勉強にはもう一つの側面がある。自分の周りの人を幸せにすること。今自分の周りにいる人かもしれないし、まだ見ぬ人かもしれない。そうした人たちに対して何か役に立てるようにすることが働くということ。そのための力、可能性を高めるのも勉強の意義。
ということで、この視点を重視したまとめを始めました。
「これで教科の学習はほとんど終わりました。これからはまとめに入っていきます。しかし一度やったことを復習する、自分のために勉強をするというのはなかなかモチベーションが保てないものです。受験生の多くもそうなってしまっています。同じ道をたどりたいですか?
これからするまとめは人の役に立つため、という視点を大事にしたいと思います。何をするかというと、学習に役立つ参考書を作ってもらいます。出来上がったものは来年の○年生に引き継ぎたいと思います。なので来年の○年生の学習に役立つものなのかどうかということを大切にしてくださいね。くれぐれもただまとめるだけの自己満足にならないように。
今年理解をするのに悩んだ教科や単元は何ですか?みなさんが悩んだことは今後も誰かが悩む可能性があります。そんな時、それを乗り越えた人の言葉というのは心強いものです。悩んだ末に乗り越えたからこそ、役立つ可能性が高いのです。得意なことをまとめても、それを理解できるレベルの人は教科書だけで十分わかるでしょう。そうではなくて、教科書を読んでも分かりにくかったというみなさん一人ひとりの経験を生かしたものにしてほしい。
みなさんのつくったものが来年の○年生の役に立ちます。その担任の先生も嬉しいことでしょう。そして何より、あえて自分の悩んだことを分かりやすく説明するものをつくるのですから、きっと一番の学びはみなさんに返ってくると思います。
次の学年のために何かをするというのが広まったらどうなると思いますか?ますますよい学校になっていくでしょう。これが文化、伝統となっていったら?そんな学校はほとんどないと思います。みなさんのこれからの取り組みはこの学校を変える可能性を秘めているのです。これによって学校が変わったら?地域でも注目されるでしょう。市町村レベル、いや県レベルでの変化になるかもしれません。やがては日本を変えることになるかもしれません。みなさんのまとめは日本を変えられるかもしれないのです。
そして何より、そうした日本を変えるようなことを一緒にできる、私が一番嬉しいです。では始めましょう。期待しています♪」