年度末です。
あと少しで今の学年が終わります。
卒業式の練習以外は、結構時間にゆとりがあります。
その時間を活用して、復習三昧。
理解している子は、教えることに徹しています。
しかし、あれあれ?
私の経験上ですが、これはあんまり上手くいかないようです…
手厚く支援してあげようとすればするほど、自分から分かるように、できるようになろうと努力しなくなってしまいます。
教える側としては必死に教えてあげているのに、教わる側には響いていない…
そのうち、どちらもだれてきます。
たくさん復習をすれば良さそうなのに、あまり成果に繋がらない。
しかも学習に向かう意欲が低下してくる。
そういう例は結構あるのではないかと思います。
考えてみれば、トップランナーの子たちには、復習の時間など必要ありません。
彼らが走るスピードを緩めてしまうと、クラス全体が学習に向かう雰囲気にもブレーキがかかってしまいます。
トップランナーはどこまでも突っ走ってくれた方が、クラス全体にとっては良いようです。
例えば100マス計算。
1問でも間違いを少なく。1秒でも速く。
こうやって自分の目標を立てて取り組めるようなものであれば、トップランナーも突っ走れます。なので取り組んでいるときの様子も良い感じでした。
かけ算の復習をしているある時、
「かけ算をしっかり身につけておくと、3年生でやるわり算の時にいいよ。」というような話をしました。
すると翌日、ある子が自主学習としてわり算をやってきました。
みんなに紹介してみると、「やってみたい!」という声が。
まずは、□×5=20みたいな問題に挑戦しました。
思っていた以上によくできていたので、わり算にも挑戦してみました。
なんと。わり算も良くできていました。
かけ算九九の復習がもっと必要かな、と思っていた子も、教えてもらいながら良くできていました。
こういう学習もまた、トップランナーが突っ走れました。だからクラス全体が学びに向かう雰囲気になったのだと思います。
復習をするのではなく、いつの間にか復習になっている学習を。
そしてトップランナーが立ち止まってしまわないこと。
これを意識しておくことが大切だと思いました。
またある子が、
「先生。どうしてこんなに卒業式の練習をしなきゃいけないの?」
と聞いてきました。
あはは(^^)
日頃から姿勢が良く、しっかりと声を出せるような子にとって、
何時間も練習する意味が分からないのでしょうね、そりゃそうだ。
最初は、卒業式のような場を得意とするトップランナーが、自らの行動によって全体を引き上げてくれました。
全体のレベルが引きあげられてくると同時に、トップランナーの子たちが突っ走る必要が無くなりました。今この段階。このまま停滞が続けば、確実に質が落ちますね。
どれも一緒なのだなぁと感じました。
それで、思ったこと。
トップランナーの子たちは目の前のことに全力で取り組んでいます。それにストップをかけられる学期末や学年末。彼らはどう感じているのでしょう。
教師はどうしても1年という期間で物事を見がちです。
でもそれを別に求めていない子も結構います。
そしてそういう子が意外とクラス全体の雰囲気を握るキーパーソンとなっていたりします。
お楽しみ会とかもやっていたのですが、意外とトップランナータイプの子ほど、そこまでやりたいという感じではないようです。
トップランナーはとにかく目の前のことに集中して突っ走る。
その姿を見て、中間層の子に火がつく。
この中間層の子が、教えてあげることが上手だったり、お楽しみ会のようなイベントを盛り上げてくれたりします。
クラスの8割が、集中して何かに取り組みだせば、クラス全体が良い方向に動きます。
そんな感じかなぁ。
なので今年は最後の最後まで突っ走ろうと思います。
学習のスピードを緩めません。
「あ。今日で今年度終わりか。じゃあまた4月ね。いるか分からないけど。」
これくらいでも別にいいんじゃないかなって、最近は思います(^^)
おもしろおかしくやるんべぇ♪