第4弾となりました。今回はこの方、
この方はもう「西郷どん」でお馴染みですね。
彼の業績はたくさんあります。
ただ過激な面が多いので、評価も分かれるところでもあります。
しかし今回は彼の業績についてではなく、
彼の残した言葉からいろいろと考えていきたいと思います。
幾たびか辛酸を歴て 志始めて堅し
丈夫は玉砕するとも甎全を恥ず
我が家の遺事 人 知るや否や
児孫の為に美田を買わず
苦労を重ねる事を通して、志は強固なものへとなっていく。
男子たるもの、無理に生きながらえるより、まさに当たって砕ける生き方をすべし。
子孫の為に財産を残しておくことはしない、ということ。
今の世の中だと命を懸けるようなことはほとんどありません。
でも安定した日々に安心しているのではなく、自らあえて新たなことに挑戦していくなど、この言葉が今の世の中にも通ずるところがありそうです。そしてそうした安心安定を後に残すことは、かえって弊害を生むかもしれません。あえて苦労を経験させるというのも大切なのだと思います。
道は天地自然の未知なるゆえ、
講学の道は敬天愛人を目的とし、
身を修するに克己を以て終始せよ。
有名な言葉「敬天愛人」。
天を敬い、人を愛すること。
天から与えられた道を、自己研鑽に励みながら歩んでいきたいと思います。
人を相手にせず、天を相手にせよ。
天を相手にして、己を尽くして人を咎めず、
我が誠の足らざるを尋ぬべし。
人を咎めるようなことをせず、自分の足りないことを自覚し、誠心誠意を尽くして歩みたいと思います。
己に克に、事々物々時に臨みて
克つ様にては克ち得られぬなり。
兼て気象を以て克ち居れよ。
自分に克とうと思ったときに、事件を目の前にしてそこで頑張ろうとするのではなく、普段から心がけておかなければならない、ということ。
日々の小さな積み重ねが、やがて大きな力となるのでしょう。無理に頑張ろうと努力する必要はなく、それを日常にしてしまえばいい。なかなか難しいことですが、何かを為そうとしたらそれくらいやることが大切。
西郷隆盛は「個」として生きているのではなく、天命に従って為すべきことを為す。そういう生き方をしていたのだなと思います。
自分の天命って何だろう。