先日この本を読み終わりました。

奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録 (幻冬舎文庫)
- 作者: 石川拓治,NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」制作班
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2011/04/12
- メディア: 文庫
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絶対不可能と言われた、リンゴの自然栽培。
生活が困窮しながらも、何年もの年月をかけて、ついにリンゴが実るようになる。
そのためには土壌の質の改善や生態系が上手く循環することが重要でした。
「リンゴの葉と引き換えに自分の歯を失った」と明るく話すところに、彼の志の高さを感じます。実ったときの感動といったら、言い表せないだろうなぁ。
この本を読むきっかけになったのが、最近ハマっているこのラジオです。
http://www.joqr.co.jp/takeda_pod/www.joqr.co.jp
武田鉄矢さんの「今朝の三枚おろし」
この番組から学ぶことが多いなぁ。運転のお供です。
Youtubeにまとめてあるものがあるので、そちらがおすすめです。
話は変わって、
つい先日まで、こちらにお邪魔してきました。
たまちゃんは、もともとは中学校の先生。
早期リタイアし、自然栽培の稲作に挑戦する農家兼講演家として全国を飛び回っています。
ひょんなことからそのファームに直接行くことができ、嬉しい限りです。充実した時間だったなぁ。
そんな思い出話を、さっき父親としていました。
うちの実家も農業をやっていたので、その頃の話なんかも聞いていました。
「確かに今の野菜と昔の野菜の味は全然違うよな」と。
そうしたらたまたま点けていたテレビで、野口の種が取り上げられていました。
野口さんは固定種(在来種)の野菜の種を守り続けている方です。
http://noguchiseed.com/noguchiseed.com
父親と話していたことと全く同じことをテレビの中で言っています。
なんなんですか、このタイミングの良さは!鳥肌もんです。
今年度は小学校2年生を担任させてもらっているので、生活科の時間に野菜づくりをしています。
もちろん農薬なんて使いません。てか使えません。
毎年堆肥を入れて使っているので残留分がどうしても土壌に残っています。ということで無肥料とは言えませんが、化学肥料は一切使いません。完璧に無肥料でやるとなれば私が10年はやり続けなきゃなので、それはさすがに無理な話ですが💦
今回コンパニオンプランツに挑戦しています。
結構いい感じ。放っておいてもどんどん実がなります。
雑草も時々刈る程度。刈って枯れてきたらそのまま天然のマルチとして敷いて、土壌の水分量を保つ役割を果たしてくれています。ありがとう(^^)
雑草を刈っていると、見たこともないような昆虫に出会います。こんなたくさんの種類がいるのかと驚かされます。うちの農園も昆虫の楽園になれているかな。
教員は地方公務員。
公務員の前身は武士。
各県を各藩と考えれば、私は藩主(県知事や市町村長)に仕える藩士の一人、かな。
武士は自分で食べる分くらいの食料は自分で作っていました。
そうでもしなければ食べていけないくらい薄給だったんだろうけど。
でも、自分で食べる分くらいはある程度自分で賄えるようにしていくことは、これから先、大切かも。
数々の天災を通して、スーパーやコンビニに当たり前のように並んでいる食料が当たり前ではないことを、誰もが学んだはずです。
国内の食糧自給率の低さ、農家の後継者不足、遺伝子組み換え食品、食物アレルギーの増加、野菜そのものの栄養素不足、生活習慣病、種子法廃止、種苗法改正(自家採種禁止案)、水道民営化案などなど、
食を取り巻く大きな変化の真っただ中にいます。
食べたもので体がつくられているわけですから、これらについて何にも考えないということは非常に恐ろしいことです。
何が善で何が悪かというわけではありません。それぞれにメリットとデメリットがあります。それを踏まえた上で自分は何を選択し行動するか。それが大切なのだと思います。
ここ数日で経験しあれこれ考えたことがすべてこうして繋がっています。
「自然栽培家庭菜園始めよ」という、私の向けてのメッセージですかね。
それか、誰か、代わりに作ってくれませんか笑