西野亮廣さんのオンラインサロンの話。
月額1000円という破格で、西野さんの「今」の脳みそを垣間見ることができる。
これだけでもものすごいこと。普通オンラインサロンなんて月額5000円とか10000円とかが当たり前。それなのにたったの1000円。
しかし、ものすごく貴重で有益な情報であっても、毎日流れてくると当たり前になってしまう。その結果出てきたのが、
「イベントにすぐ参加できる東京近辺がうらやましい。地方は不利。」という考え。
無理してでも参加すればいいのに。
「本当に」参加したいのであれば、何とかして参加するはず。本当にお腹が減って困ったらコンビニの廃棄のお弁当をせがんででも貰おうとするはず。そうならないということは、実は困っていない、「本当に」望んでいるわけではないということ。
では、オンラインサロン内の貴重で有益な情報で物足りない人はどこに物足りなさを感じているのだろうか。ビジョンとミッションとパッションを持ち合わせた人たちが、夜な夜なCandy(住所非公開のスナック)に集まって、ワイワイと盛り上がっていることの良さを得られないことだろうか。
そうだとすれば、確かにそこにすぐ行ける人しかその良さは得られない。
でも8000人もいるオンラインサロンメンバーの中で、そこに行ったことのある人はどれだけいるのだろう。BBQや講演会みたいな大きなイベントでも何百人が限界。自分以外のほとんどのサロンメンバーが集まるなんてことはありえない。別に疎外感のようなものを感じる必要はなくて、むしろ集まれないメンバーのほうがマジョリティ。
根底にはネットでのつながりではなく、リアルなつながりを欲している気持ちがあるのだと思う。YouTubeにTwitterにインスタにTikTokに、ネットでのつながりを作ろうと思えばいくらでも作れる。リアルではありえないようなフォロワーが増えても、満足できない。一人でも多くの人にフォローしてもらおうとひたすらがんばる。でも上には上がいて、到底及ばない。
確かにネットでつながることで時間も空間も超えてコミュニケーションが取れる。しかしリアリティのなさに満足できない。人と人との心のつながりを求めているんだろうね。ならばリアルな場でのつながりを作ればいい。
オンラインサロンで「〇〇県民部」みたいなものを作ればいい。8000人もいるのだから、そのうち何人かは身近にいるはず。あとは連絡取り合って実際に繋がればいい。オンラインサロンに参加しなければ生まれなかったつながり。こうやってサロンの良さをいい意味で利用してしまえば、月額1000円なんてどんどん破格に感じられるはず。
こうしたつながりが生まれればちょっと会を広げて、サロンメンバーを呼べばいい。そこには定常的にCandyに訪れるようなメンバーもいるはず。西野さんを呼ぼうとすれば多額の費用が掛かってしまう。でもサロンメンバーとのつながりを求めるのであれば、西野さんがその場にいなくてもいい。こうやってCandyでの話をシェアしてもらえばいい。本当につながりが欲しいとすれば、いくらでも方法は考えうる。
ちなみにこういうことを踏まえて、私にとってのリアルなつながりを持てる場が「語るん部♪」
というより、そもそもの話。
地方からわざわざ東京に出てリアルなつながりを持とうとするのはなぜなのか。
もしかしたら大して話したこともない隣の家の人が、実はものすごいビジョンミッションパッションの持ち主かもしれない。 実はものすごい技術の持ち主かもしれない。
ネットでのつながりが広まるにつれて、身の回りの人への関心が減り、つながりを持つこともなくなってしまうという。なんか本末転倒な気もする。
こうやって身近な人たちと一緒に、自分なりの「おとぎ町」を作ってしまえばいいのにね。
「でも費用が、時間が、手間が…」
できない理由を探そうとするということは、本当にやりたいとは思っていないということ。
本当にやりたいことなら、周囲に反対されてでも実現できる形を模索しながら取り組むはず。
こう偉そうに言っているけれど、私だって例外ではない。言い訳したくなってしまうし、批判されれば折れそうにもなる。自戒としてまとめている。
できない理由を考えるのは簡単。でもそれでいいのか。そんな人生でいいのか。
西野さんにはこうした批判に対応するだけの時間がない。
でも、このオンラインサロンで凄いのが、こうした問題をサロンメンバーが解消しようとしているということ。新規参加者にとって敷居が高いとなれば、新規の方だけの飲み会を開いたり、最近はCandyでのことをメモして発信してくれるメンバーもいる。よりよくしようとサロンメンバーが自主的に動いている。
受け身であるならば、このオンラインサロンのメリットはあまり得られない。
(いや、毎日流れてくる情報だけでめちゃくちゃメリットだらけなんだけれど、本当は…)
主体的に動いてこそ、メリットをいくらでも享受できる。これは何万何十万払ってもいいレベルで。
西野さんのビジョンは「ディズニーランドを倒す」だ。
「イベントにすぐ参加できる東京近辺がうらやましい。地方は不利。」という考えは、言い換えれば、
「年パス買ってすぐ行ける東京近辺がうらやましい。地方は不利。」
これって、実はディズニーランド的な枠組みの範疇にいる。
倒すためにはその枠組みの外側に行かなければ。
ディズニーは著作権がちがち。
それに比べプペルは著作権フリー。
各地のプペルの原画展は、いわば出張版ミニディズニーランド。しかも運営は委託。これはディズニーにはできない。
定められた枠組みの中で、参加者に与えられる自由度は低めのディズニーランド。
アトラクションやキャストに遊ばせてもらっているという感覚。
(とか言いつつ、行ったら行ったで楽しんじゃうんだけれど笑)
そうじゃない。新たな枠組みを自分たちで作る。
そしてその過程をある意味一つのアトラクションとして楽しんでしまう。
これが本来の意味での「遊び」なんじゃないかな。
そんなことを一緒にできる仲間。
オンラインサロン内外関わらず、作れたらおもしろおかしく生きていけそうだ(^^)
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