『学び合い』には腕も必要だけれど、それ以上に心の在り方が重要に思います。
そう思ったとき、何かこう、心を磨くような本を読みたいと思いました。
とはいえ、なかなか思いつかず、、、
教員である以前に公務員であることの心構えを調べてみようと思いました。
そしてさらに、
公務員の前身ともいえる武士について調べてみようと思いました。
というわけで今回手に取ったのはこの本。
- 作者: 新渡戸稲造,矢内原忠雄訳,矢内原忠雄
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1938/10/15
- メディア: 文庫
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心を磨く、からどこにぶっ飛んでいってしまったのでしょうか。
しかもまぁページをめくる手が進まない…
読解力のなさを露呈してますね。
そんな感じで読み進めたのですが、学ぶこと多し。
遠回りなようで意外といい道を選んだようです。ラッキー。
読んだ中からなるほどと思ったり考えたりしたことをいくつか。
武士道では知識そのものよりも行動を重要視している
何となく感じていて以前記事にもしたこと。
武士道とも通ずることだったのかもしれない。
志、使命、ミッションを抱くことは重要
武士道の中で重要とされるものの一つに「義」がある。
つまりは「なんのために生まれて何のために生きるのか」、それに従い生きよ、ということだと思う。
それについてはこれまで結構考えてきていたので、これもまた外れてはなかったんだなぁ。
自分には遊びの要素が足りてない
もう一つ重要な要素、「勇」。
「生くべき時に生き、死すべき時に死す」
運命を受け止めよということかな。またどんなことにも動じない心をもち続けよ、ということかなと思います。
「勇」に関して出てきた話。
敵将に今まさに討ち取られようとする時、なぜか歌を詠む。
そういうスポーツ的な、遊びの要素が武士にはある。
自分はというと物事を真剣にとらえ語るあまりに、遊びの要素が欠けているなぁと感じることがある。正論過ぎる正論は反発を生む。全否定されているように感じさせてしまうから。そんな時、こういう遊びの要素、ユーモアさをもっと入れていけたらいいなと思う。
あとは「愛」
他にも大切とされていることに「仁」や「礼」がありました。
これって言い換えると、他者に対する「愛」ということだと思います。
最初に挙げた「義」や「勇」はどちらかというと父性的。「仁」や「礼」は母性的。
教師論の中にも「父性型」や「母性型」というのが出てくるけれど、こうやって考えてみると繋がってくる。おもしろい。
最後に
自分のとっての「正義」は相手にととっては「悪」かもしれない。
自分にとっての「愛」もまた、相手にとっては「愛」ではないかもしれない。
そしてその逆も起こりうる。
そういう可能性もあることを心に留めておかなきゃいけないなぁ。
なんかよくまとまらない…
次は孫子の兵法読もうかな。