おもしろおかしくやるんべぇ~ゆとり世代も悪かねぇ~

THEゆとり世代。さとり世代とも言われる世代「ふたば」の見方や考え方、そして日々の学びをまとめたブログ。

『学び合い』ってなんですか?【①そもそも編】

 

先日、静岡にて全国フォーラムが開催されました。私は都合がつかず参加できませんでしたが…

「『学び合い』って何?」と聞かれることが最近少しずつ増えてきています。ちょうどいい機会かなと思い、私だったらどう説明するか、これから何回かに分けて発信していきたいと思います。

 

まずは受けてきた授業を思い出してみてください

 

『学び合い』に関する本は多く出ているので、理論的なところは省きます。

理論を学ぶのにおすすめの本は最後にまとめて紹介しようと思います。

 

 

基本的に先生の話を聞き、指されたら答え、板書をノートに写す。

そんな感じの授業が大半ではないでしょうか。

そうした授業によってどれだけ理解してきましたか?

 

こう言ってしまうのは、あれなんですけれど…

私は授業が退屈でした。

 

別に先生の話が分かりにくいわけでもなければ、つまらなかったわけでもありません。

自分以外の誰かが指されて答えている時間や黒板にいろいろと書きまとめている時間が退屈だったのです。

 

「どうしてこんなことにこんなに時間をかけるのだろう?」

 

その時間に何をしたかと言えば、小学生くらいのときは、とりあえず教科書を読んでいました。読み終わると先の方を読んでいました。いわゆる予習を自然とやっていたのですね。そして宿題をやっていました。漢字練習も計算ドリルも、何となくその日の宿題で出される範囲は分かります。やるべきことが終わらなければ問題でしょうが、先に進んでいる分には問題ありません。(まぁ、終わっていて当然なので、翌朝提出するのを忘れるんですけど…)

今思うとなんて嫌な小学生でしょうね。

 

中学生・高校生となり、内容が難しくなるにつれて、だんだんと自力での理解が追いつかなくなっていきました。しかし家庭での学習習慣などないので、それを補うこともありません。次第に授業中に寝る、お絵かきをする、将棋をする、そんな風になっていきました。

しかし「テスト」というものはあるわけです。困ったなと思いました。

ありがたいことに、テスト前には部活が休みになります。その期間に必死にやりました。次の日にあるテストの勉強を前日にやる感じです。ノートはなんとなーくしかとっていなかったので、しっかりとまとめてある人に借りてコピーして乗り切っていました。この場を借りて感謝申し上げます。また大変ご迷惑おかけしました。

 

ということで中学生・高校生でちゃんと勉強をしたのはテスト前の期間。友達の家や図書館などで、「これってどういうこと?」と相談し合いながらやりました。でもこうやってわいわいやっているのって勉強になるんですよね。先生の話を聞いているより遥かに頭に残ります。多分こうした経験が『学び合い』を選択することにつながっていくのでしょうね。

さすがに大学入試前は勉強しましたが、これまでの勉強が目前のテストを乗り切るための勉強であったので、対応しきれませんでした。ということで可もなく不可もなく、なんとなーく進学することとなります。

 

「いやいや、先生の話を聞くばかりではなく、ペアやグループでやる授業もあったでしょう」とお思いの方。

もちろん私もそうした授業を受けてきています。

しかしペアやグループってその場の構成メンバーに大きく左右されます。

普段から仲のいい人であれば話が膨らみますが、そうでなければ「早くこの時間終わらないかなー」と。

自分より頭のいい人なんて分かりますから、その人の考え=グループの意見になります。なかなか考えが出なければ「早くこの時間終わらないかなー」と。

 そんな感じでした。

 

主体的・対話的な深い学び

 

今回の指導要領の改訂で謳われているのがこれです。

これまでに受けてきたような授業で、こうした学びができるでしょうか。

 

特に「対話的な深い学び」について。

構成されたペアやグループでの学び合い。

「自分の意見があって、対話によって新たな視点を得て、より深化したまとめが導出される。」

理想としてはそうした姿を求めているのでしょうが、今まで自分が受けてきた授業の中でそんな場面、ほとんどありませんでした。誰かに依存して、考えを写し合って、それで何とか乗り切ってと、それがほとんどでした。

 

それよりも効果的だったのが、テスト前に友だちとわいわいやった時間。

理想のように学びが深まっていくわけではありません。でも「これどうやるの」と分からないことを相談したり、「こんなのも分かんないの。こうやるんだよ。」とさっき聞いたばかりのことを得意げに教えたり、でも分かってもらえなくて自分の説明力の無さに虚しくなったり、こいつには負けられないなと思うやつができたりすると負けじと頑張ったり、そういうなんともあほくさーい泥臭ーい学びを通して少しずつ理解って深まっていくのではないかなと思います。私にとっての「主体的・対話的な深い学び」ってそんな感じです。

 

そしてそれを日々の授業の時間にできるのが『学び合い』

簡単に説明すると、そんなとらえ方です(^^)

 

 

以下、理論を学ぶのにおすすめの本です。

 

クラスが元気になる! 『学び合い』スタートブック

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クラスがうまくいく! 『学び合い』ステップアップ

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