何かを為すには、ある程度力をつけてからでなければならない。
これまで生きてきた中でそんな風に感じていました。
このブログもそうです。
尊敬する、もう一度言います、尊敬する西川先生に、
「ブログ書け」
と言われました。しかし、
「ブログ書けるほどの文章力ないし…」
「それにそんなに書くネタもないし…」
そんな感じで渋っていました。
それでもある時、思い立って始めることになります。
そしてある程度の期間取り組んできて、思います。
ブログが書けるほどの文章力がついて、ネタが溜まるのって、いつ?
今だって文章力があるわけではないし、ネタだって時々尽きるので更新が滞ることもあります。
それでも始めてから少しずつ読者が増え、コメントをもらえることも増え、「詳しく話を聞かせてください」とメッセージをもらうことも増えてきました。
どこかで「やる!」と決め、とにかく始めなければ、こうした変化は起きませんでした。
今成功者と呼ばれるような人。誰もがまずは「始めた」のです。
いや、成功者に限った話ではありません。生まれてから、誰もがまず這って歩いて喋ろうとしたのです。
それなのになぜ人は何かを「始める」ことをしなくなってしまうのでしょうね。
赤ちゃんが這って歩いて喋ろうとする時。もちろん初めから上手くいきません。でも周りの人は、
「なんで歩けないんだよ」
「もっとはっきりとちゃんと喋れ」
なんて思いもしません。
でも他の子や平均的な発育データなんかと比較してしまうと、
「なんでうちの子はまだ立てないんだろう」
と不安に感じてしまいます。
赤ちゃん本人はというと、気にしていないのか、またまた周りが不安に思っていることを感じながらもスルーする能力に長けているのか、自分のペースで成長していきます。
しかし成長するにつれて、そのスルースキルをなくしてしまいます。
周囲の反応を気にするようになります。
また赤ちゃんの時は見守っていてくれたのに、成長してくると、やろうとしていることを阻止する人が現われるんですんよね。なんででしょう。
ということで人が何かを「始める」のをやめてしまうのは、「周囲の影響」が大きい。
そんな社会を生きているうちに、「やれば叩かれから…」と何かを始める意欲をなくしてしまうのでしょうね。生きづらい世の中じゃ。
でも世の成功者ってそれらをはねのけているんですよね。
むしろそれらをはねのけられるからこそ、成功するのかもしれません。
その最たる例がYoutuber、HIKAKINでしょう。
彼のビートボックス。確かに当時の日本では斬新でしたが、HIKAKIN以外にも上手い人はいました。そして海外に目を向ければ、けた違いなレベルの人がいました。
「そんなレベルで動画上げんな」
と叩かれたこともあると思います。けれど彼はやめませんでしたね。
更にゲームの実況とかいろんなことを始めます。やがてHIKAKINというブランドができてきます。こうなるともう叩いても潰せません。アンチと同様にコアなファンが生まれますから。ということで今のポジションが築き上げられました。
彼がもっとビートボックスの腕を(口を?)磨いてから動画をあげていたとしたら、
叩かれて諦めてしまっていたら、今のポジションは築けていないでしょう。その間に違う誰かに先を越されたはずです。
誰よりも先を進み、いち早くYoutuberというポジションを築いたこと。
誰もが羨む、けれどとって代わることのできない彼だけの功績です。
それはテレビの、お笑いの世界でもそうでしょう。
いくら面白くて番組を多く持っても、好感度を上げても、
テレビのお笑い芸人というポジションを築いたベテランたちには敵いません。
そこで上手くやったのがキンコンの西野さん。やっぱすごいわ。
Youtubeの話に戻ります。
自分のチャンネルをつくって動画配信をする人が増えました。
それに伴い、ある変化が起きます。
それは歌にしても踊りにしても、格段にレベルが上がったことです。
発信することにより、より多くの人の目に触れることになります。
そこには望ましいものもそうでないものも、どちらの反応も集まります。
でも発信しないで自分一人で練習していたら、何の反応もありません。
望んでいない反応であっても、反応してもらえるということだけでプラスです。
まぁこれが度を過ぎてしまったり、炎上を狙ったりすることに繋がってしまうのでしょうが… 冷凍庫に入っちゃダメ。おでんつんつんもダメです。
こうして多くの目に触れることにより、格段にレベルが上がりました。そしてその進歩のスピードも加速しました。
私もブログであれこれ発信し始めたら、それ以上に情報が入ってくるようになりました。
また発信するために、これまで以上に本を読むことも多くなりました。
アウトプットが先のインプット。普通なら逆のはずです。
でもやってみると分かります。あぁ、こういうことね、と。
そしてまたこの話に戻りますが、
脳で考えることより、体で感じることの方が生物としては本質的です。
とりあえずまず動くというのは、ここにもかかわってくるように感じます。
ここまで書いてきて、この話を一番伝えたいのは過去の自分。そして未来の自分。
あれこれ考えすぎて、周囲を気にしすぎて、行動にストップがかかってしまう。
そんな時がまた来たら、この記事を読み返したいと思います。
さぁ、動きましょう(^^)