最近の通勤退勤中のお供。
武田鉄矢さんの「今朝の三枚おろし」
http://www.joqr.co.jp/takeda_pod/www.joqr.co.jp
ただ、これだと各回の話の内容が分からないので、
Youtubeでまとめてあるものを聴いてます。
是非検索してみてください。
その中で印象に残ったのが、「白川静さん」の漢字観に関する話。
中国の最初の王朝は「殷」
しかしもともとは「商」という名前だったらしい。
その次の王朝「周」が、前の王朝に対し、蔑むような文字をあて、「殷」と表したとかなんとか。
なので中国の中でも「殷」に対するイメージは良くなく、「周」を最初の王朝としたいとかなんとか。まぁいろいろと利権が絡むのかもなぁ。
あとは「殷」を建国?したのは、北方遊牧民であるとか、東夷であるとか。
実は日本や琉球に住んで人たちが海を渡り、漢字のもととなる甲骨文字を生み出したのだったりして… なんてね。
それでは本題へ。
番組の中で解説していたこの漢字。
「初」
私の「音11」のキーワードは「初志貫徹」。
どこか「初」という文字から、何かメッセージを感じる。
「初心」とか「初志」の「初」。
「さいしょの」とか「はじめての」という意味だが、漢字の成り立ちに立ち返ると非常に面白い。
「初」の部首は「衣」
つまり「衣」と「刀」から、「初」という文字はできている。
「衣」を作るには、布を裁つところから始まる。
ここでおそるおそるはさみを入れると、裁ったあとがギザギザになってしまう。
「こう!」と決めたらあとは一気に裁つしかない。
そんな「覚悟」とか「決意」とか「実行」としての「初」
そうして作り出す「最初」の「衣」とは何か。
「産衣」である。
かつては一族の長がそこに新たに生まれた子のために作ったとか、
武士の世では代々受け継がれる産衣があったとか、
産衣に関する話がいろいろとある。
ただどれも共通するのは、
その子の「健康」や一族の「発展」を「願う」といった、
「他者」に向けた無償の「愛」である。
「初」は自分のためのものではなく、世のため人のためのもの。
そう考えると、世の中で使われている
「初日の出」とか
「書き初め」とか
「お食い初め」とか
「初孫」とか
「初対面」とか、
「初」の使われた言葉に深さを感じますね。
と同時に、
なんだか簡単に「初」の字を使えなくなくなっちゃったな…(^^)
この話とは全く関係ありませんが、
その番組の中で、武田鉄矢さんが、
「人という字は、人と人とが互いに支えあってできているわけではありません。」
「ただ横から人を見ただけです。」
と白川静さんの説に寄っていたので、
思わず噴き出して笑ってしまいました。
いやぁ、
「坂本金八」という国語の先生よりも、
「武田鉄矢」というラジオパーソナリティの方が遥かに面白い。
ということでもう一度ご紹介。
http://www.joqr.co.jp/takeda_pod/www.joqr.co.jp
こりゃあれですね。
武田鉄矢さんとつながるフラグが立ちました。確定。
キュイーンキュイーン。