もうじき卒業・修了の時期を迎える。
学校の中でも「引き際」は肝心。
まず子供たち自身が卒業・修了する者として、現状に留まるのではなく、先に進めるようにしなければならない。
また教師自身もこの1年で共に作り上げてきた学級集団と離れていかねばならない。
もちろん思い入れもあるし、そう簡単に距離をおけるものでもない。
ただその「思い入れ」によって、次に進めなくなってしまうのは大問題だ。教師が次へのモチベーションを保てないのならまだいい。新たなステージに進む子供たちにとって、成長を阻害するものとなってしまっては最悪だ。これまでやってきたことは何だったのか、本末転倒である。
良くあるのが、いわゆる「良いクラス」の後は荒れやすいということ。
これは教師が全体を引っ張る・まとめることによって、一見良い集団になっているようだけれど子供同士の横糸が張られていない状況から起こる。教師が抜けることにより繋がりが弱まってしまう。最悪、崩壊に繋がってしまう。そうならないよう、また強固な縦糸を貼り直さねばならない。
反対に子供同士の横糸が十分張られていれば、教師が抜けてもほころぶ心配はない。ある程度横糸が張られていれば、そこに新たな教師が入って新たな縦糸を張れば十分しっかりとした集団となり、またスタートを切っていくことができる。
良い学級集団が作れたか否かは、その年度途中には分からない。新年度になった時、いやもっと先の10年、20年経ったときに、その真の成果が見えてくる、と思う。
今年度の取組はどうだったかなぁ。