今朝の業前活動は読み聞かせでした。
地域のボランティアの方が来校し、読み聞かせをしてくださいます。
今日、担当してくださったのは、ある高齢の女性でした。
読んでくださったのは、この本です。
読み聞かせに入る前に、その方の「ともだち」について話してくださいました。
その方の「ともだち」は、病院に入院しています。
寝たきりで、もう記憶もないのだそう。
「お見舞いに行った方がいいかね。行ったらかえって迷惑になっちゃうかね。」
こう、他の「ともだち」と相談しながら、時々お見舞いに行く。
そんな日々を送っているそうです。
また、以前に、この方から戦争体験について話を聞かせてもらったことがありました。
小学生の頃の、唯一の「ともだち」
一緒に卒業することなく、病気か何かでなくしたそうです。
今の小学生、もちろん私にとっても、その状況や感覚はとても理解できるようなものではありません。
退職する前、その方は小学校の先生でした。
私にとって、大大大先輩です。
子どもにとっては、少し話の長いおばあちゃん、という風にしか見えていなかったかもしれません。
しかし、その方の背景を知れば、
その方が「ともだち」を読み聞かせしてくれることの意味、
なぜ話が長くなってしまうのか、
そんなことも感じ取れます。
当たり前のように、与えてもらうのを待つのではなく、
自分から何か一つでも学び取ろう、感じ取ろうとすること。
そんな「教わるということ」について、読み聞かせ後の朝の会で話をしました。
今年度で一、二を争うレベルで、集中して話を聞いていてくれてたかも。
そんな子どもたちの姿から、私もまたいろいろと学ぶのでした。
おもしろおかしくやるんべぇ♪