年に一度の年賀状。このやりとりがたまらなく幸せ。

大学時代にお世話になった西川純先生の教えの通り、「前の年に年賀状をもらった方」に対して、翌年の元日に届くように年賀状を出しています。

 



長い子たちとはもう5年のやり取りになります。年々成長していく様子を見ることができ幸せです。もしかしたら子供たちの「今」に介入するのは邪魔になってしまうのかもしれません。しかし年に一度の年賀状。顔を合わせないからこそ余計に大切だと思うのです。

 

まだ教え子たちとは年も近い方。かつて担任と教え子という関係であっても、いつかサービスやものを提供する側と受ける側という関係になるかもしれません。もしかすると同業者として一緒に働くこともあるかもしれません。10年、20年もすれば、同じ社会で共に生きていく仲間となるわけです。

この視点は日々の教育活動でも大切です。「同僚」や「上司」として子供たちを見た時に、どういう力を身に付けて欲しいか、どういう付き合い方をしていったらよいのか、こう考えると自ずとやるべきことが見えてきます。ただでさえ年々減っていく労働人口。世代を越えて協働できる関係にならなければ。

 

年賀状を見ると、新たな年の抱負であったり、現状の報告であったりといろいろです。ただそのなかで「仲間を大切にしてやってます」とか「大変なことも助け合い高め合いながらなんとかやってま」というように、書いてくれている子たちがいます。共に歩んだ期間は1年でしかなく、もうそれ以上の年数が経っています。それでもこうして覚えてくれていて、それを生かしてくれているとなれば、こんなに嬉しいことはありません。

渦中にいる間は大変だったかもしれません。自分だけでなくみんなができるようにするわけですから。きっと辛い思いをしたこともあったでしょう。でもそのことの大切さは、一度その環境から抜けなければ本当には実感できないのかもしれません。その環境から離れた時、自分だけが良ければいいと思うか、「みんなが」という視点を大切にするかは本人次第なわけです。選んでくれているわけです。可愛いです。立派です。人として尊敬します。だって大変ですもの。でも「みんな」を意識し行動できる人は、困った時には必ず救いの手が差し伸べられると思います。人として素晴らしい人を世間は見捨てないでしょう。あとは同じ考えをもった仲間を今後も作っていってほしいと願うばかりです。

 

年に一度の年賀状。過去の自分と向き合う必要もあり辛い部分もあります。しかしそれ以上の幸せを感じられるいい機会です。